「常陸の輝き」は古より続く豊かな国で生まれた
奈良時代に編纂された常陸風土記によると、茨城県は「まるで常世の国」と記されるほど、古来より温暖な気候と肥沃な大地に恵まれてきました。豊富な農畜産物が生産され、現在では「食の宝庫」とも言われています。とりわけ養豚は全国有数の生産量を誇っており、多くの生産者がそれぞれに技術を磨きながら品質の良い豚肉生産に取り組んでいます。このような中、「食べた方々を笑顔にできる美味しい豚肉をつくりたい」という想いから、県内の生産者や関係者が力を合わせ、多くの時間を費やすことで、ついに新しいブランド豚肉を誕生させることができました。
茨城が誇る系統豚「ローズD-1」とブランド専用飼料
「常陸の輝き」は、豚の三品種を交配して生産する三元豚です。茨城県畜産センター養豚権研究所が、五年の歳月をかけてつくり上げたヂュロック種系統豚「ローズD-1」を父豚として最後に交配することで生まれます。「ローズD-1」は、赤肉中の脂肪割合が一般的な国産豚肉よりも高い能力を持っており、そのため、肉質の良い豚肉を生産することができます。また、試作試験を重ね、独自の設計で配合された「ブランド専用飼料」を与え、じっくり育てることで、肉の柔らかさや旨味、香りがさらに向上し、高品質な豚肉となります。
豚と共に生きる 農家が育む 最高品質
生まれた子豚は、約1ヶ月間母豚の乳を飲みながら大切に育てられます。その後は発育に合わせた飼料を食べ、体重が60キロを超えた頃から専用飼料を与えられます。そして120キロ程度の体重まで育った後、出荷されます。品質の決め手は、健康で元気な豚が育つ環境をつくること。そのためには、一頭一頭の毎日の体調管理が大切です。茨城県の生産者の多くは、豚を毎日丁寧に観察し、情熱をもって育てています。交配方法や飼料はもちろんですが、生産者の知識や経験、豚への愛情も「常陸の輝き」の高い品質を保持するための重要な鍵となっているのです。
相手を想い 共に築き上げる 本物の価値
現在、全国には約四百ものブランド豚肉が存在しています。激しさを増す競争の中へ新たに参入するため、生産者、食肉業者、畜産関係団体等の関係者が連携しながら生産から流通、販売を行う「常陸の輝き推進協議会」を設立しました。生産者だけでなく、関係者が一体となって協力しあう組織により、高品質なブランド豚肉の生産供給を行っていきます。お客様の笑顔を思い描きながらの日々の丁寧な仕事、茨城の豊かな自然環境に恵まれて、大切に豚を育てています。そして、生産者の誇りの上に業界を牽引するトップブランド豚肉としての価値があります。
「常陸の輝き」は霜降りになっていることから、柔らかさと旨みが両立しており、有名シェフからも高い評価を得ています。ロースやヒレなどの部位はもちろんモモなどの部位に至るまで、肉と脂の旨味、そして香りの良さが愉しめる贅沢な味わいの豚肉です。また、美味しいだけでなく、お客様に安心して食べていただくため、適切な衛生、安全管理についても、日々、努力を重ねています。関係者の想いを乗せた「常陸の輝き」は、茨城県から全国へ、自信を持ってお届けできる至高のブランド豚肉です。